占有する権利と贈与する権利

昨日で研修も終わったので工場に出勤。これでしばらくはなんにもなく工場の日々が続く。しんどい日々になりそうだ。会議一本。モノの手配と保守のはなしがメイン。俺にはあんまり関係ない。下っ端らしく書記をやる。午後はPHPと格闘。あいかわらず手強い。PHPは簡単と皆は言う。どこが?22時くらいまで。
ひさしぶりに内田氏のブログを読む。

以下抜粋
「私たちは近代市民社会の起源において承認された前提が何だったかもう一度思い出す必要があるだろう。それは「全員が自己利益の追求を最優先すると、自己利益は安定的に確保できない」ということである。この経験則を発見した人々が近代市民社会の基礎を作ったのである。
格差はつねに存在し、私たちは(意識しようとしまいと)そのつどすでに私が所有しなければ違う誰かに属していたはずのパンをおのれの口に咥えている。これは動かしがたい事実である。けれども、人間を差異化する根源的なカテゴリーはパンの有無によって決まるのではない。差異はたまたま自分の口にあるパンについて「私にはそれを占有する権利がある」と思っている人間と、「私にはそれを他者に贈与する権利がある」と思っている人間の間に引かれている。
どちらもパンについての自由裁量権を持つことを喜びとする点では変わらない。だが、人間の共同体は後者のタイプの人間を一定数含むことなしには成立しないのである。」

深い。格差問題、いろいろ考えるところがあるけど「贈与する気持ち」を持つ人が1人でも増えることでイイ方向へ向かうんじゃないかなと思います。久しぶりに真面目な話を書いてしまった。左脳がむずむずする。